長谷川電機工業株式会社

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よくある質問

- 検電器の正しい使い方 -

 
Q1.製造年月/年月日、製造番号の表記について

検電器の銘板などに「製造年月日又は製造年月、製造番号」を記載しています。※HTE-700D/DLの場合は、キャップを抜くと現れる電池ケースの側面に記載。

例えば、製造年月/年月日のみの表記で左下画像のように「製造2019.6.O」とあれば「2019 年6月24日製造」及び「製造ロット番号 2019.6.O」を意味します。※ロット生産の場合は、製品1台ごとの製造番号はありません。

また、例えば5桁表記で「2206〇」の場合は、製造年月日は「2022年6月製造」を表し、末尾の数字は1日~9日を表し、末尾がアルファベットの場合は、A=10日・B=11日・C=12日・・・T=29日・U=30日・V=31日となります。従って「2206〇」は、2022年6月24日製造で、製造ロット番号 2206Oとなります。

尚、ロット生産しない製品は、製造年月及び製造番号を記載しています(右下画像を参照)。

製造年月/年月日、製造番号の表記について 1 製造年月/年月日、製造番号の表記について 2
Q2.使用前点検を確実に

検電器は、作業者の生命を守る大切なものです。常に保管や取扱いを丁寧に行い、使用する前には必ず外観および動作の確認を行って下さい。

①対象の電路について、検電器の使用電圧範囲が適合しているかどうかを確認して下さい。

②目視により検電器の破損・汚れ・傷・ひび等の有無を点検して下さい。

③電池内蔵の検電器は、テスト釦によって内部回路や電池電圧が正常であることを確認して下さい。

④既知の電源又は検電器チェッカー(写真)などを用いて検電器の動作が正常であることを確認して下さい。

使用前点検を確実に 1
Q3.低圧用検電器で高圧を検電してはいけない

低圧用検電器は高感度検電器です。このような高感度の検電器を高圧に使用すると次のような問題があります。

充電電路の周囲にできる電界分布が電線の配置や周囲の接地物の状況によって大いに異なる為、電線からの距離による電界の大きさは必ずしも一定せず、低圧検電器の耐電圧以上の距離内に接近してしまう危険があります。

また検電すべき電路の近くに別の充電電路がある場合には、停電電路が充電されているかのように検電器が動作することもあります。

低圧用検電器で高圧を検電してはいけない 1
Q4.検電にあたっての注意点

①検電(停電確認)前に、開閉器・表示灯・回路図等により電路の状態を確認して下さい。

②検電器の種類によって、絶縁棒を伸ばして固定するなどの正しい準備を行って下さい。

③検電中は、検電器の握り部以外には触れないようにして下さい。

④高圧検電の際、電路から60cm以内に接近するときは絶縁保護具の着用が必要です。従って、短尺タイプ(全長約20~25㎝)の高圧検電器を使う場合は、必ず絶縁ゴム手袋を着用しなければなりません。

⑤雷発生時や遮断器・開閉器の開閉時など、サージ電圧が発生する恐れのあるときは、検電器の使用を中止して下さい。

⑥雨中での検電は原則として避けます。止むを得ず行う場合、検電器の構造上雨中での動作が信頼できる事、また検電器の水ぬれ状態に注意し感電の恐れがない事を確認して下さい。

⑦検電は一相ごとに各相について行って下さい。

⑧誘導による不要動作を避ける為、検電器をアース側から電路へと近づけて検電して下さい。

⑨高圧電力ケーブルは、導体が導電テープで遮へい接地されているので被覆の上から検電することはできません。但し、高圧ケーブル端末に特に設けられた検電用端子に専用検電器を用いて検電する場合があります。

検電にあたっての注意点 1
Q5.検電器の当て方

検電器の握り部をしっかりと持ち、対象電路に接触させます。被覆電線(遮蔽付き電線を除く)の上から検電するときは、検知部を十分に電線上に当てないと(接触面積が小さいと)、心線と検知金具との間の静電容量が小さくなり、動作感度が鈍くなります。

検電器の当て方 1
Q6.携行及び保管時の注意

①検電器はていねいに取り扱い、落下・下敷きなど衝撃や強い力が加わらないように注意して下さい。

②夏期に路上に放置したり、自動車内など高温になる場所に置かないよう注意して下さい。

③冬期に暖かい屋内から急に屋外の寒いところへ持ち出したとき、またはその逆の場合には、検電器に結露を生じて動作機能に影響を与えることがあるので、注意して下さい。

④保管は直射日光の当たらない、屋内の乾燥した、ほこりの無い清潔な場所を選ぶようにして下さい。

Q7.忘れずに定期検査を

検電器は法的(労働安全衛生規則)に決められた定期自主検査の対象外です。

しかし検電器は、ペンチ・ドライバーなどの作業工具とは異なり、電気関係の作業において作業者の感電災害を防止する重要な安全用品の一つであり、定期的に耐電圧性能を確認することが望ましい、とされています。(検電器安全指針)


①高圧及び特別高圧検電器は、製品に応じて下記の定期自主検査を推奨いたします。

●短尺タイプ高低圧検電器(HSF-7,HSE-7T1,HSE-7Gなど使用時に高圧ゴム手袋着用が前提)

 1年に1回程度、試験電圧10kV以上で1分間の耐電圧試験を行って下さい。

(検電器安全指針RIIS-TR-85-2)

●上記以外の機種(検相器も含む)

 半年に1回程度、最高使用電圧x2倍の電圧で1分間の耐電圧試験を行って下さい。

(労働安全衛生規則第351条 絶縁保護具等の定期自主検査、絶縁保護具等の規格第9条 活線作業用器具の耐電圧性能 に準ずる)


②検電器の内蔵電池は、使用しなくても電池単体の自然放電がありますので、定期検査のときチェックし、交換しておきます。

Q8.検電器・検相器が故障かな?と思ったら

【症状】

1.テストスイッチを押しても動作しない(鳴らない、発光しない)

2.動作がおかしい。

3.HP型検相器の送信側、受信側それぞれテストスイッチでの単独動作(発光)はするが、組合せ動作しない

【チェックする箇所】

電池切れ(電池電圧低下)になっていませんか?

【対処方法】

新しい電池に交換し、テストスイッチにて動作を御確認下さい。

それでも調子が良くない場合は、御購入頂きました代理店へ御相談下さい。

※以下の場合は、修理が不可能となる事がございますので予め御了承願います。

①確認の結果、水漏れ・結露・汗などによる腐食があった場合、及び内部基板が著しく破損・変形している場合。

②部品の改造・加工が原因となる故障・破損の場合。

③古い機種で部材が生産されていない場合。

Q9.校正試験・定期点検について

御購入の検電器・検相器・検電器チェッカーなど、弊社製品について「定期点検」や「校正試験」などを承っております。校正試験成績書・校正証明書・トレーサビリティー(有料)の発行も行なっておりますので、御購入の販売店へ御問い合わせ下さい。

尚、アースフックなど一部製品については校正対象外の製品もございます。

校正試験・定期点検について 1
Q10.修理を御依頼頂く前に

検電器・検相器につきましては、修理を御依頼頂く前に、下記についてお調べ下さい。

【症状】

1.テストスイッチを押しても動作しない(鳴らない、発光しない)

2.動作がおかしい。

3.HP型検相器の送信側、受信側それぞれテストスイッチでの単独動作(発光)はするが、組合せ動作しない

【チェックする箇所】

電池切れ(電池電圧低下)になっていませんか?

【対処方法】

新しい電池に交換し、テストスイッチにて動作を御確認下さい。

それでも調子が良くない場合は、御購入頂きました代理店へ御相談下さい。修理品で電池交換のみという製品が多く発生しています。

※以下の場合は、修理が不可能となる事がございますので予め御了承願います。

①確認の結果、水漏れ・結露・汗などによる腐食があった場合、及び内部基板が著しく破損・変形している場合。

②部品の改造・加工が原因となる故障・破損の場合。

③古い機種で部材が生産されていない場合。

Q11.PVサイトにおける検電の注意点と漏電確認

太陽光発電システムの直流電路は、パワコンや開閉器のオン・オフ状態により、DC非接地

回路になる場合があり、このとき電路の対地電圧は不安定になります。

この状態で対地間電圧を検出する検電方法では、電路の充電の有・無を正しく判断できません。

PV設備に対する検電について実証を行い、使用方法を整理しましたので、正しくご使用

いただきますようお願い申し上げます。

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