長谷川電機工業株式会社

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よくある質問

- 総合的なご質問 -

 
Q1.停電作業の手順を教えて下さい

停電作業時の「検電~接地」の手順について図解します。

(検電器総合カタログの巻末を御参照下さい)

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Q2.検電器が動作しない。

対象電路のテストスイッチでも動作しない場合は電池を交換して下さい。

電圧が検電器の動作範囲内であることを確認して下さい。

接地された回路であることを確認して下さい。非接地回路では正しく動作しない場合があります。

Q3.検電器が誤動作する

周囲の誘導により検電器が誤動作する場合があります。 また、発電機などでアースを正しく取っていない場合、誤動作することがあります。

Q4.検電器の仕様に「防滴」と記載されてありますが、どの程度なのでしょうか?

「1分間に3mmの降雨状態の中でも、内部に有害な水が浸入しない」という意味です。

JIS C 0920「電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)」に準ずる保護等級確認試験を行っておりませんのでJIS規格に適合しませんが、IPコードではIPX2(防滴Ⅱ形)程度です。

Q5.耐圧試験器の取り扱いはありますか?

高圧検電器用の耐圧試験器IP-15007を販売しています。

製品情報又は検電器総合カタログを御参照下さい。

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耐圧試験器の取り扱いはありますか? 1
Q6.耐圧試験実施時の漏洩電流に関する規定はありますか?

基本的には、1mA以下です。機種によって0.1mA〜1mAの範囲で規定しております。 しかし、これは出荷時の基準であり、定期点検等の基準はございません。 詳しくは各検電器の取扱い説明書を御覧下さい。

Q7.検電器チェッカーの校正試験実施は可能でしょうか?

一部の機種を除いて、可能です。

 

以前、「校正試験はできない」としておりましたが、試験条件を整えた結果、校正試験を実施することが可能となりました。

 

注記

(1)CL-1-06型は握り方により電圧が変化する為、校正試験ができません。

(2)校正試験の値が公差外の場合は、調整する事ができません。

Q8.検電器の点検方法を教えて下さい。

検電器の点検には、「使用前点検」と「定期点検」がございます。

①使用前点検

  ※(A13の使用前点検参照)

②定期点検

  ※以下の性能を確認します。

   ・絶縁性試験

   ・動作試験(定格電圧で動作することを確認)

Q9.高低圧検電器で検電する時、安全装備(ゴム手袋・ゴム長靴)は必ず必要ですか?

高圧検電の場合、充電部に触れる恐れのある時、又は人体が60cm以内に近づく時は絶縁用保護具の着用が法律上で義務づけられていますので、装着が必要です。

(労働安全衛生規則第341条・342条に基づく)

低圧検電の場合は、充電部に触れる恐れのある時や湿気の多い場所などで危険が予想される場合、低圧絶縁ゴム手袋を着用下さい。

(労働安全衛生規則第346条に基づく)

Q10.ゴム手袋を着用したまま高低圧検電器HSS-6BやHSG-6で、低圧検電は可能ですか?

可能です。

ただし、HSS-6Bは銘版部をしっかり持ち、検電して下さい。

またHSG-6は絶縁棒を締めた状態で、握り部をしっかり持ち、検電して下さい。

Q11.ゴム手袋を着用して低圧の直流を検電することは可能でしょうか?

HT-680Dシリーズ等では、ゴム手袋を着用した状態で直流検電はしないで下さい。

HT-680DシリーズやHT-670で低圧直流検電する場合、素手で接地端子(導電樹脂)を握り、逆側の手で接地部(アース)を握ることで、人体がアース線のかわりとなり検電が可能になります。 「ゴム手袋を着用して直流を検電したい」という場合は、HT-670型にリード線を取り付け、リード線を接地することで検電が可能になります。

尚、直流非接地回路の検電はできません。

Q12.低圧の検電器で感度調整できる製品はありますか?

HTE-610シリーズ、HT-610αシリーズ(販売完了製品)、HT-670型になります。

感度調整は、被覆電線の動作でのみ変化します。ただし、HTE-610については裸線での感動調整が可能です。

調整頂く際は、取扱い説明書(製品台紙)を参照下さい。

Q13.低圧検電器(HT、HTEシリーズ)でAC670Vの検電をしたいのですが可能でしょうか?

AC600Vを超える電圧は「高圧」扱いとなりますので、弊社製品HSF-7型などの高低圧検電器を御使用下さい。 又、DCの場合750V以下は「低圧」扱いですが、弊社の低圧検電器の使用電圧範囲は AC/DCとも600V以下となっておりますので、直流の場合HST-1.5N型又はHSN-6A型を御使用下さい。

Q14.キュービクルにはどの検電器が使用可能でしょうか?

使用方法・使用電圧を参考に選んでいただいて問題ありません。 高低圧ですと、伸縮式の検電器HSS−6B型・HSG−6型・HSN−6A型、携帯用検電器HSF−7型・ HSE−7T1型などがございます。

Q15.シールド線は検電可能ですか?

シールド線を検電する事はできません。詳しくは、弊社検電器総合カタログ21ページの「検電にあたっての注意点」を御覧下さい。

Q16.検電器を雨天下で使用しても大丈夫でしょうか?

基本的には使用しないで下さい。弊社の検電器(低圧検電器は除く)は、防滴相当の防水性能を持たせておりますので、小雨程度の状態では問題ありませんが、水滴がつながるような状況下での使用は感電の恐れがありますので、使用を中止して下さい。

Q17.検電器の使用前点検での注意事項は?

①外観を確認し、汚れ・ヒビがない事を確認して下さい。

※検電器が汚れている場合は、きれいに清掃した上で使用下さい。

※検電器表面の汚れをとるには、きれいな水に浸した布で表面が傷つかないよう丁寧に拭き取って下さい。シンナーやベンジン等の溶剤は絶対に使用しないで下さい。

※検電器にヒビが入っている場合は、使用しないで下さい。絶縁性能・検電性能に問題が生じている恐れがあり大変危険です。

②テストボタンを押して発音・発光動作するかを確認して下さい。

※動作しない場合、もしくは安定しない場合、電池を交換して下さい。それでも動作がおかしい場合には、使用せず弊社へお問い合わせ下さい。

③既知の電源又は検電器チェッカーにて確実に動作することを確認して下さい。

※動作がおかしい場合には、使用せず弊社へお問い合わせ下さい。

その他、各検電器の取扱い説明書を参照下さい。

Q18.テストスイッチでは動作したが、充電路では動作しなかった。故障でしょうか?

検電器の握り方が正しくない、又は検電器自体の故障が考えられます。正しい握り方をしていないと、誤検電となる危険があります。必ず決められた位置をしっかりと握って検電して下さい。 検電器のテストボタンは、「電池の容量の確認」、「発音・発光動作が正常かどうか」をテストするためにあります。 内部回路の動作もテストできるように致しておりますが、検電性能のテストではございません。 使用する前には必ず検電器チェッカー、又は既知の電源で動作を御確認下さい。 尚、弊社では各種検電器チェッカーも販売致しておりますので、詳しくは弊社営業担当へお問い合わせ下さい。

Q19.アース線(接地相・極)を検電したところ、動作しました。何故でしょうか?

低圧被覆線用検電器の場合は検出感度が非常に高くなっておりますので、僅かな電圧でも動作してしまうことがあります。

また、高周波ノイズの発生するようなところでは、そのノイズで動作することもあります。

Q20.検電器の説明書に「握り部をしっかり握って下さい。」と記載されています。しっかりと握らなかった場合、何か問題があるのでしょうか?

握り方により、静電容量が大きく変化します。握り方が浅いと、インピーダンスが大きくなり、流れる電流が少なくなります。 その為、検電器の感度が鈍くなり誤検電となる恐れがありますので、必ず決められた位置をしっかりと握って検電して下さい。

Q21.検電器の動作説明で「微少電流が流れる」との記載がありますが、人体に危険はないのでしょうか?

検電器の内部抵抗等によって、検電器と人体の合成されたインピーダンスを通して電流が流れます。このインピーダンスは極めて大きい為、電流は極めて小さい値となります。

電流値は、合成されたインピーダンスや対象の電圧等の測定条件によっても異なりますが、0.0001〜0.03mA程度です。

人間が電気を感じる電流は1mA以上、人体に危険が生じる電流は15mA程度と言われていますので、検電時に流れる電流は極めて小さく、人間が感じることがないレベルですので、当然人体への危険はありません。

Q22.検電器はどのような原理で動作するのでしょうか?

検電器総合カタログの資料「高・低圧用検電器とその正しい使い方」を参照下さい。

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Q23.キャブタイヤケーブルの上から検電可能でしょうか?

可能です。感度調整を行って使用下さい。

多芯のケーブルの場合は、全周を検電するようにして下さい。

Q24.キュービクル内で使用すると誘導を拾ってしまい、電路遮断しているブスバーでも動作してしまいます。何か対策はないでしょうか?

HSS-6型は伸縮式ですので、近くに充電部がある場合誘導を拾いやすくなってしまいます。

アース側より検電器を当てて検電を行って下さい。

それでも鳴る場合は、携帯型の高低圧検電器(HSF-7型)を御使用下さい。

Q25.操作棒の無い検電器に絶縁棒を取り付けて検電することはできますか?

その様な使い方はしないで下さい。動作感度が変化してしまうため危険です。

Q26.検電器はJIS規格の何に基づいて製作されていますか?

検電器に関するJIS規格はありません。よってJIS規格に基づいて製作されていません。

Q27.動作開始電圧は使用電圧範囲の下限よりも低いが、動作開始電圧〜使用電圧範囲上限が本当の使用電圧範囲ではないか?

検電器は電圧が印加されているのに動作しない場合が一番危険です。安全のために、基本的には動作開始電圧は使用電圧範囲の下限より小さく設定しています。また、動作開始電圧は対地電圧で表現していることに注意して下さい。

特に、三相交流の場合、線間電圧から対地電圧を算出するにはルート3で割る必要があり、動作開始電圧と使用電圧範囲に差が生じています。

Q28.非接地回路を検電すると検電器が鳴動しないときがあります。故障でしょうか?

非接地回路は文字通り、接地されていないため電位の基準が定まらずに対地間の電圧は不安定です。よって検電器の動作も不安定となります。

Q29.HT-680Dシリーズなど、先端部がゴム製と金属製の二種類ある検電器について、それぞれのメリットを教えてください。

【導電性ゴムのメリット】

導電性ゴムには抵抗があり、狭い所で検電している時に短絡させても、大きな電流が流れない(アークにならない)

【導電性ゴムのデメリット】

ゴムですので柔らかく、場合によっては、電線に当てにくかったり、使用頻度によっては劣化・摩耗します。一部のゴムに対する腐食性ガス環境下で劣化します。

【金属製のメリット】

金属ですので、硬く、電線に接触させやすいです。ゴムより、強度的に強い。

【金属製のデメリット】

狭い所等での検電作業において、手元が狂い短絡させてしまう可能性があります。

Q30.検電器やアースフックセットは定期自主点検を実施する必要がありますか?

検電器は労働安全衛生規則に定める「絶縁用保護具等」には該当しませんので定期自主点検の対象とはなっておりません。(労安則第348条・351条)

しかしながら、弊社としては、上記の基準に準じる管理が必要と考えますので、半年に1回程度の定期自主点検を実施されることを推奨しています。

Q31.検電器やアースフックセットは使用前点検を実施する必要がありますか?

使用前点検を実施する必要があります。法的(労安則第352条)に定められており、その日の使用を開始する前に点検しなければいけません。

点検は、既知の電源や検電器チェッカーで検電性能や外観等を確認する必要があります。

【注意】検電器のテストボタンは電池と内部回路の確認だけで、検電器全体の検電性能を確認したことにはなりません。

Q32.電池は製品にセットされた状態で出荷されるのでしょうか?

テスト用の電池をセットした状態で出荷致します。 下表を御参照下さい。

電池は製品にセットされた状態で出荷されるのでしょうか? 1
Q33.検電器でヒューズが切れているかどうかを検電器で確認することは可能でしょうか?

導通チェック機能は搭載しておりませんので、確認することはできません。

Q34.LR44の代わりにSR44(酸化銀電池)を使用できませんか?

使用頂けますが、弊社標準ではLR44ですので、動作の保証は致し兼ねます。

御参考までに、SR44は電圧値が1.55V、1個あたり400円程度。

LR44は電圧値が1.5V、1個あたり100円程度と非常に安価で、入手も容易です。

Q35.残留電荷放電棒HRD-27/27S型は、進相コンデンサの放電に使用できるか?

進相コンデンサの放電には使用できない。本器は電力ケーブルの残留電荷放電用です。1μF以下の静電容量まで可能だが、進相コンデンサは100μF以上のものもあるため、誤って使用すると放電棒の内蔵抵抗が発熱し破損する。

Q36.人体の対地静電容量はどのくらいあるのでしょうか?

検電器の仕様では、人体はアースと同等として考えております。

実際の静電容量で申しますと、周囲の環境や人によっても異なりますが、地面に立った状態で100pF程度です。(一般的には80pF〜200pF程度と言われている) この程度の静電容量があれば、検電器の動作に影響はありませんが、バケット車等で地面から浮いた状態ですと、静電容量は小さくなるので検電器は少し動作しにくくなります。

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